同業の先生や行政書士開業予定の方からのご質問・ご意見をまとめてみました。
事務所は自宅兼でも良いのでしょうか?
ご質問
行政書士事務所開業は、自宅兼でも良いのでしょうか?
それとも、事務所として独立したスペースを確保しておくべきでしょうか?
回答
お客様の立場から考えれば、自宅兼事務所よりも独立した事務所スペースを確保しておいた方が安心されると思います。
ただし、開業する側としても、最初からあまりお金をかけられない実情があると思います。
僕の実体験から言いますと、資金的に苦しかった開業当初は自宅兼(と言うか、アパートの一室)で始めました。
この時の家賃が月額4万円程度で、敷金も3か月分でした。
売上が上がるかどうかもわからず、経済的にもあまり余裕がありませんでしたので、これで精一杯でした。
一応、2間ありましたので、スペースとしては十分だったのですが、やはりお客様を呼ぶとなると躊躇してしまう物件だったと言わざるを得ません。
僕の場合、インターネットを使っていて他県からの依頼の方が圧倒的に多かったこともあり、結局、その事務所にお客様を呼ぶ事はありませんでした。
地元のお客様からの依頼も、先方の都合の良い場所を指定してもらって、「こちらから伺います。」と言うスタンスで外で
打ち合わせ・書類の受け渡しをしていました。
しかし、これは僕が「会社設立」と言う分野に特化していたからこそ可能だったとも言えます。
例えば、「離婚」「相続」などの案件ですと喫茶店で打ち合わせと言うのはどうかと思います。
個室でお話できるような場所や、他の人に話す内容が聞こえないような配慮は必要でしょうし、そう考えると自宅兼であっても、事務所でお話を伺う方が好ましいと思います。
特に自宅兼だから、独立事務所だから、と言う理由だけでお仕事が取れるかどうかということは関係ないと言えます。
その辺を気にするのは、お客様が「法人」である場合が多いです。
ただし、独立事務所を持てば、それだけ人の目にもつきますし、やはりお客様側からすれば、一種の安心感があるのか、相談からの成約率はかなり高いと実感しています。
結論としては、金銭的に余裕があり、開業当初から売上を上げていく目算が立っている場合は独立事務所で良いと思い
ますが、経済的に厳しい場合や、あまり面談が必要とならないスタイルの業務をお考えであれば自宅兼でも良いでしょう。
個人のお客様はあまり事務所体裁を気にされませんので、自宅兼で、あまり広いスペースでないとしても、面談できるだけのスペースを確保しているのであれば、開業当初はそれで良いと思います。
実際に全ての開業者が独立事務所でやっているわけでもありませんし、独立事務所はやはりお金がかかります。
はじめは小さく始めるという事は起業の鉄則です。
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