行政書士開業の為の準備とは?これを読んで開業スタートダッシュを図りましょう。
業務の覚え方
どんなベテランの行政書士だって、最初は実務について何も知らない新人だったわけですし、僕自身もそうです。行政書士事務所で補助者として働いた経験があったわけでもないですし、誰かに教えてもらったというわけでもありません。
では、一体どうやって仕事を覚えていくのか?
今回は「業務の覚え方」と言うテーマについて考えてみたいと思います。
僕の体験談にはなりますが、まずは取扱業務の基礎知識を覚える為に、その業務自体について書かれた書籍と、その業務の周辺知識について書かれた書籍を10冊程度読みます。
例えば、会社設立をメインで取り扱う場合、会社設立関連の書籍をまず5,6冊程読み漁ります。
次に、会社を設立されるお客様が最も気にされる点「税務」「労務」に関する書籍を同じく5,6冊程度読み漁ります。
※行政書士は労務・税務の相談を受けることはできません。あくまでも会社設立に附随する基礎知識の提供に留め、個別具体的な相談は税理士や社会保険労務士に相談してもらうよう促す必要があります。
ひとつのテーマに関してこれだけ書籍を読めば、会社設立のメリット・デメリット・手続きの流れ設立完了後の対応などが一通り頭に入ります。実務をやった事がなくても、漏れなくお客様にアドバイスできるようになります。
ただし、それだけでは十分ではありません。
書籍を読み進めていくに当たって、自分なりに
「こういう場合はどうなるんだろう?」
と思うことも出てくるでしょう。
そういう場合は、「行政(役所)に聞く」のです。
会社設立でしたら、公証役場や法務局に電話で相談すると普通に答えてもらえます。
税務に関しては税務署、労務は社会保険事務所やハローワークに電話すれば実務上の取扱も全てわかります。
そこまで準備した上で、1件でも業務をやってみるとですね・・・・
手続きに関してはガッチリ覚える事ができるでしょう。
本で学び、実際に経験することで完全に自分の中に落とし込めます。
僕も開業から今でこそ相当数の会社設立を手掛けてきましたが、最初は本を読みながら、書類を作成したものです。
本を10冊読んで、行政に聞きまくって、実務を1件こなす。
実はたったこれだけで、新人でも会社設立のプロフェッショナルになれると思います。
もしあなたがまだ開業前だとしたら、
「本を10冊読んで、行政に聞きまくる」
ここまでは最低限、開業前に準備しておいて頂きたいところです。
これは取扱業務がどれであろうと、全て同じ事です。行政書士の業務は一部の民事法務に関する仕事を除けば、必ず受付先が役所ですから、新人であればベテランであれ、その管轄官庁との折衝をしながら業務を進めていくより他ありません。
そうやって徐々に仕事は覚えていくものだと僕は認識しております。
※実際には各都道府県の行政書士会でも実務研修などをやっていますので、それらに積極的に参加することで実務を覚えることもできます。あくまでも、それらの実務研修が開催される時期と業務が発生する時期はミスマッチすることが多いので、今回書いた記事のように、ご自身で仕事を覚えていこうとする姿勢は大切ではないかと思います。
僕は実務研修は補完的に活用するようにしており、自ら身につけることに主眼を置いております。
ホームページの運用がはじめて、または、成果が出ないとお悩みの方必見!